7/5(日) 1:50配信
産経新聞

西日本豪雨から2年を迎えるのを前に追悼の意を込めて打ち上げられた花火=7月4日午後、岡山県倉敷市真備町(渡辺恭晃撮影)

 西日本豪雨の発生から2年を前に4日、被災地の岡山県倉敷市真備(まび)町地区で復興を願うイベントがあり、犠牲者の冥福を祈る花火やスカイランタンが空を舞った。

 イベントは昨年から実施しており、今回で2回目。スカイランタンの点灯に加えて、鎮魂や真備を元気づけようと75発の花火が打ち上げられた。一方、予定されていたステージイベントは、新型コロナウイルスの感染防止対策で中止となった。

 訪れた地元住民らは、打ち上がる花火や、同町の犠牲者数と同じ51基の色とりどりのスカイランタンが空を舞う姿を見守った。

 母親(73)が真備町内の老人ホームで被災したという倉敷市の女性看護師(44)は「直接話す機会はなくても、花火を見に多くの町の人が集まり、元気な姿を見られることはうれしい」。真備町内で被災し、自宅が全壊したという無職の女性(75)は、九州で猛烈な雨が降り、熊本県で大きな被害が出ていることにも触れ、「当時と重ね合わせて見てしまい、被災した人たちのことを考えると胸が詰まる」と思いを寄せた。

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