7/6(月) 22:47
朝日新聞デジタル

香港、令状なしの捜査を一部許可 反体制派の出国制限も
デモを中止するよう参加者に命じる警察官ら=2020年7月1日、香港、益満雄一郎撮影
 香港政府は6日、反体制活動を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)に基づき、情勢分析や政策策定の司令塔となる「国家安全維持委員会」の初会合を開き、捜査手続きを定めた施行規則を決定した。一定の状況下では、警察官に捜査令状なしでの立ち入りや証拠収集活動を認めるなど、捜査機関に強い権限を与える内容だ。

【写真】警察官に連行されるデモ参加者の女性(中央)=2020年7月1日、香港、益満雄一郎撮影

 施行規則では捜査対象者が香港を離れることを制限する措置や、ネットユーザーが国家の安全に危害を加える情報にアクセスできないよう当局がプロバイダーに指示できる内容などが盛り込まれた。規則に従わない場合は、10万香港ドル(約140万円)以下の罰金と2年以下の禁錮刑を科す可能性があるとしている。

 初会合には林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官ら政府高官と、中央政府から派遣された同委員会の顧問、駱恵寧氏が出席した。

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