熊本県南部を襲った豪雨では、「線状降水帯」と呼ばれる強い雨をもたらす積乱雲が次々と線状に並ぶ気象現象が、被害を広げる一因となった。
長崎と佐賀、福岡の3県には6日、大雨特別警報が発表され、線状降水帯を伴う大雨の恐れもある。線状降水帯は予測が困難とされる中、防災への新たな取り組みが始まっている。

 九州では4日以降、積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生した。発生予測が困難な気象現象だが、
防災科学技術研究所などのチームが九州地方で発生予測の実現を目指し、自治体に事前に情報を提供して防災に役立ててもらう社会実験に取り組む中での豪雨災害だった。

 線状降水帯は台風や梅雨前線などに比べて規模が小さく、持続時間もそれらより短い局地的な気象現象で、現状では数時間〜半日前に発生を予測するのは難しいとされる。
しかし1995〜2009年の日本の豪雨のうち、台風などを除く6割がこの現象に関係していたとのデータもあり、防災科研などのチームは18年から予測実現のプロジェクトを始めた。

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