熊本豪雨で、熊本県氷川町の複合施設「竜翔センター」には、球磨村神瀬地区の住民を中心に約20人が避難している。避難所は7日夕方に開設。段ボールとついたてを使い、一人当たり2畳分のスペースを確保している。体が不自由な避難者のためのベッドも5台、用意している。

 男性(74)は7日に救助されるまでの3日間はろうそくで明かりを確保して過ごしたという。女性(61)は自宅の被害は免れたが、3日間の孤立生活を余儀なくされた。雨水で洗濯し、山の湧き水を飲んだという。

 8日朝の時点で神瀬地区にはまだ数人が取り残されているといい、女性は「残っている人は大丈夫でしょうか」と心配そうに話していた。(白波宏野、玉置采也加)

西日本新聞 2020/7/8 18:01 (2020/7/8 18:07 更新)
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