https://news.yahoo.co.jp/articles/8965ac905e6b34c2afe368d383c626f26966b68e
ロシア当局は、腺ペストの症例が確認されたことを受けて、モンゴル国境の住民に対して、マーモットを狩猟したり食べたりしないよう呼び掛けている。

ロシア国営タス通信は7日、モンゴル西部ホブドで2件の症例が確認されたと伝えた。
げっ歯類のマーモットは昔から同地域で発生するペストに関連している。
当局は国境付近の住民に対して、マーモットを狩猟したり食べたりしないほか、虫刺されを予防する措置も行うよう呼び掛けている。

げっ歯類はペストが動物から人間へと感染する際の主要な媒介物となっているが、ペストはノミにかまれても感染することがある。
中世には黒死病と呼ばれ、欧州で推計5000万人が死亡した。
現代では早期に抗生剤を投与すれば治療できる。
腺ペストはリンパ節の腫れや痛み、発熱、悪寒、咳(せき)などの症状を引き起こす。

モンゴルは先週、マーモットの肉を食べたことに関連する腺ペストの症例が2件確認されたことを受けて、ロシア国境付近で隔離措置を導入した。
モンゴル当局は、感染した2人と接触した146人を割り出して検査を行った。
ホブドで二次的接触をした504人についても身元が判明したという。