パリ北部で70年以上にわたり庶民の味方となってきた格安衣料品店「タチ」(TATI)は7日、新型コロナウイルス流行などによる売り上げ減少のため、本店を閉店する計画を発表した。8日付のフィガロ紙は「庶民のパリ」の象徴が消えると報じた。

 タチは1948年、モンマルトル地区に近いバルベス地区に低価格の衣料品・雑貨店としてオープン。「最安値」を売り文句に客を集め、国内外に店舗を増やしたが、経営難で2000年代以降、衣料大手グループや格安チェーンの傘下となり再建を図っていた。

 昨年10月から今年5月の本店の売り上げは前年同期比60%減だったという。(共同)

毎日新聞2020年7月8日 22時56分(最終更新 7月8日 22時56分)
https://mainichi.jp/articles/20200708/k00/00m/030/388000c