7/10(金) 19:41
AFP=時事
ごみから作った国産消毒液でコロナと闘う、イスラエルの科学者ら
イスラエル・テルアビブ大学の研究室で、ごみからエタノールを生成するハダス・ママネ氏(2020年7月8日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】ごみから生成したエタノールを消毒剤として新型コロナウイルスとの闘いに活用する「シンプル」かつ低コストな方法を、イスラエルの科学者らが開発した。「より簡単かつ安価で、小規模なうえ環境にも優しい」手法だという。
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テルアビブ大学(Tel Aviv University)のハダス・ママネ(Hadas Mamane)氏のチームは、ごみを再利用してアルコールを生成する研究を5年前から続けてきた。
手指用消毒液の需要が世界中で拡大する中、研究チームは今、イスラエル国内で製造したエタノールでアルコールジェルの輸入量をまかなう方法に重点的に取り組んでいる。
「ここに、工場から排出された製紙かすや動物園から回収したわら、テルアビブ(Tel Aviv)市内で採取した草がある」とママネ氏は研究室で説明すると、それらを少量ずつ装置の中に入れ、オゾンガスを投入した。ハイファ大学(University of Haifa)のヨラム・ゲルシマン(Yoram Gerchman)氏との共同研究で編み出された手法だ。
サトウキビやトウモロコシなどの植物原料を使ったエタノール生成は以前から行われているが、製造過程は複雑で高コストだ。ママネ氏は「テルアビブ大の革新的な発見では、少量のオゾンを用いることで、より小規模かつ安価な製造が可能になった」と語った。
ごみからのアルコール生成には、オゾン処理や酵素などの除去を経て4〜5日かかるという。ママネ氏によれば、この手法の商業化には約2年を要する見込みだ。【翻訳編集】 AFPBB News
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