札幌市は 9日、「昼カラ」の店で発生した新型コロナウイルスのクラスターについて、終息を宣言しました。なぜ感染が広がったのか…みずからも感染した店の経営者が、HBCの取材に応じました。

 「マイクとかテーブルもこれで拭いたりとか」(“昼カラ店”経営者)

 札幌市内で新型コロナウイルスのクラスターが発生した、“昼カラ店”です。経営者の女性によりますと、客と従業員合わせて13人が感染したといいます。女性自身も感染。入院治療を受け、先月中旬、退院しました。

 「(席も少なくしたんですか?)そうよ。これ(もともと)6つくらいになっていたのかな」(“昼カラ店”経営者)

 経営者によりますと、最初の感染者が出たのは、6月2日。以前から店では、マイクの消毒や客同士の距離をあけるなど、感染対策をしていたといいます。店内の換気については…

 「開けたり閉めたり(客が)寒いって言うから、開けたり閉めたりしてました。だからこの窓を開けてるときは、向こうは空けるの。対角線にね。すると流れるの、空気が」(“昼カラ店”経営者)

 さらに感染対策の一環として、のぼりを出さず、1日おきの営業をしていたといいます。常連がほとんどのため、客も感染対策に協力的だったといいます。

 「来たら必ず拭いてねって言って、そしたらお客さんのほうが、こまめに自分で(消毒液などを)買ってきてくれたりとかやってくれた」(“昼カラ店”経営者)

 しかし、客同士の仲の良さが感染拡大の原因になったとみられます。

 「(席とか間引いてもお客さんは近くに寄ってしまう?)みんな友達だから。お話するでしょ」(“昼カラ店”経営者)

 札幌市内で新型コロナウイルスのクラスターが発生した“昼カラ店”です。客は常連ばかりだったといいます。その親しい間柄ゆえに感染が広がったのではないか…経営者は後悔しています。

 「(強制はできない?絶対近づかないでくださいね、とか?)言おうと思ってます。ダメだよって。この間も言えばよかったなって思うところが…近づかないでって言えばよかったなって思うこともあるからね」(“昼カラ店”経営者)

 「(営業再開するにあたって不安はある?)もちろんそうですよ。嫌な思いはしたくないよね2回も」(“昼カラ店”経営者)

 経営者の女性は今後、入り口で体温を計るなど、さらに感染防止の対策をとったうえで、早ければ来月のお盆明けにも店を始めたいと話します。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a5d737b002553095c8351573c4fab884c8b167c2