7/14(火) 8:26配信
毎日新聞

支持者から花束を贈られ握手する林慶太郎さん=長野県千曲市森で2020年7月12日午後10時56分、島袋太輔撮影

 地方議員のなり手不足が叫ばれる中、長野県千曲市議選で新人の林慶太郎さん(26)が当選し、県内最年少の市議が誕生した。昨年10月に同市などを襲った台風19号や新型コロナウイルスの感染拡大を例に挙げ「何が起きるか分からない激動の時代。若い自分でも挑戦しようと思った」と語る。

 林さんは祖父、今回引退した父愛一郎さん(57)と続いて市議3代目に。1994年2月生まれ。屋代高を卒業後、父の不動産会社に就職。2015年に国会議員秘書として政治の世界に足を踏み入れた。「父親が初当選したのは小学生の時。もともと政治が生活の一部にあった」と振り返る。

 愛一郎さんは「長くやるとさびが出てくる。そろそろ潮時だ」と4期で引退を決め、長男の慶太郎さんを後継に指名。「慶太郎は26歳とは思えないほどしっかりしている」と信頼を寄せる。林さんは5月末に秘書を辞め、出馬を準備。「選挙の手伝いはしてきたけど自分の選挙は初めて」と戸惑いもあった。

 選挙戦では、若さをアピール。「地域内の世代をつなぎ、市議として街づくりをサポートしたい」と訴え、支持を広げた。台風19号では市内でも千曲川が氾濫するなど甚大な被害を受けており「安心安全な街をつくるため、防災にも力を入れたい」と抱負を述べた。【島袋太輔】

 ◇新議員決まる 現職13、新人7

 任期満了に伴う千曲市議選(定数20)は12日投開票され、新議員が決まった。内訳は現職13人、新人7人。党派別では公明、共産各2人、無所属16人。女性は3人。当日有権者数は5万375人(男2万4398人、女2万5977人)、投票率は55.79%(前回67.68%)だった。

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