https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200714/K10012515231_2007141651_2007141714_01_02.jpg

2020年7月14日 17時14分

痴漢が増える夏場を迎え、愛知県警察本部が去年検挙した電車内での痴漢を分析したところ、朝は「出入り口付近」、夜は「座席」など、時間帯によって多発する場所が変わることが分かりました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200714/K10012515231_2007141651_2007141714_01_03.jpg

愛知県警察本部は県内の地下鉄やJRなどで痴漢をしたとして、去年1年間に県の迷惑行為防止条例違反の疑いで検挙した60件余りを分析しました。

その結果、午前7時から9時までの「朝の通勤・通学時間帯」が最も被害が多く、被害の77%が電車の「出入り口付近」で起きていました。

通勤ラッシュで混雑しやすいうえ、痴漢をした人物が車両から逃げやすいことが背景にあるとみられます。

また午後7時から11時までの夜の時間帯では、「座席」に座っている際の被害が40%を占めて最も多く、うたた寝をしたり、酒に酔ったりしている時に被害に遭うケースが目立ったということです。

さらに容疑者の行動については分かっているだけで、被害者が「相手をつかむ」「助けを求める」といった明確な拒否反応を示した場合、95%が痴漢行為をやめましたが、「よける」「相手を見る」だけにとどまると、67%のケースで行為が続いたということです。

警察は「混雑する時間帯や車両はなるべく避け、泣き寝入りせず通報してほしい」と話しています。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200714/k10012515231000.html