→最高速度マッハ2.2の超音速旅客機「オーバーチュアー」が開発中
→試作機「XB-1」のテストが来月中には開始される
→オーバーチュアーのチケットはビジネスクラスほどの料金であり、飛行時間は半分

超音速の旅客機は、世界旅行をより身近なものにしてくれるでしょう。

米国デンバーを拠点とする「ブーム・テクノロジー」社は、マッハ2.2の超音速ジェット旅客機「オーバーチュアー(Overture)」を開発中であり、その試作機「XB-1」のテストが今後数か月で行われます。

試験を通過した場合、試作機が10月7日に一般公開される予定です。

■超音速ジェット旅客機「オーバーチュアー」と試作機「XB-1」

オーバーチュアーはイギリスとフランスが共同開発した超音速旅客機「コンコルド」の後継機と言えるものでしょう。

コンコルドの初飛行は1969年であり、2003年には全機が退役しました。超音速飛行を追求した数少ない旅客機だったため現在でも人気があり、その後継機も待ち望まれていたのです。

ブーム・テクノロジー社はこれまでに1億4100万ドル(約150億円)の資金を調達して試作機XB-1を製造しています。

同社によると、既に翼の取り付け、垂直安定装置の製作、着陸装置試験を完了しているとのこと。

オーバーチュアーは2列独立シート(合計55席)を想定していますが、試作型のXB-1には1人のパイロットのみが搭乗し、実際の飛行テストが行われます。

XB-1の最高速度はマッハ2.2(ほぼ1700mph)に達すると考えられています。1700mphとは1時間に1700マイル進む速さであり、これは時速2736kmにあたります。

音速がマッハ1(時速約1200km)ですから、XB-1は音速をはるかに超えた試作機だということになりますね。


ちなみに、現在運航しているジェット旅客機の速度は時速800〜900kmですから、XB-1は3倍近く速いことになります。

もちろん、XB-1も常に最高速度を出すわけではありませんから、実際の巡航速度は現在の3倍にはならないでしょう。

それでも、搭乗時間を現在の半分にすることは可能であり、ブーム・テクノロジー社も「2倍の速さで飛べるようになれば、世界は2倍小さくなり、遠くの土地を身近な隣人に変えることができる」と述べています。

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