【7月27日 AFP】(更新)イスラエル軍は27日、対レバノン国境を越えた「テロリストの細胞」と銃撃戦を交わし、自国領への侵入の企てを阻止したと発表した。これに先立ち同軍は、同国北部に位置するレバノンとの国境地帯で「交戦」状態にあると発表。国境線を挟み、両国でそれぞれ取材に当たるAFPの特派員らが、大きな爆発音を耳にしたと伝えていた。

 イスラエル軍報道官は記者団に対し、「テロリストの細胞によるイスラエル侵入の企てを成功裏に阻止することができた」と発表し、イスラエル部隊に犠牲者はいなかったと述べた。

 さらに、「テロリストらはレバノンへと逃げ帰ったことを視認した」と明かした。

 先にイスラエル軍の報道官はツイッター(Twitter)に、「イスラエル北部のドブ山(Mount Dov)地帯で交戦中」と投稿していた。レバノンが領有権を主張するこの係争地について国連(UN)は、イスラエルが占領するゴラン高原(Golan Heights)の一部とみなしている。

 一方、レバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織ヒズボラ(Hezbollah)系のテレビ局は、イスラエルが境界線越しに目標物に向けて砲撃していると伝えていた。

 イスラエル軍は、同国とレバノンを隔てるブルーライン(停戦ライン)沿いに居住する全住民に対し、屋内にとどまるよう指示。「屋外のあらゆる活動が禁止されている」とした。

https://www.afpbb.com/articles/-/3295921?act=all