雇調金100倍支給ミス 広島労働局、22万円が2200万円に
7/28(火) 20:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/69f9179492f0d96aaf2908bde6485aa5c6d74ca6

 新型コロナウイルスの影響などにより、業績が悪化した企業の従業員の雇用を支える国の雇用調整助成金(雇調金)を巡り、広島労働局が、廿日市市内の1社に、本来の支給額が約22万円なのに約2200万円を支払うミスをしていたことが28日、分かった。職員が誤って2桁多い金額を入力し、確認も不十分だった。

 同社によると、6月4日に助成金を申請したところ、今月21日、同労働局を通じて2280万3019円が銀行口座に振り込まれた。翌22日、同労働局に確認して金額の間違いが発覚した。本来の支給額は約22万円だった。

 同労働局職業対策課によると、支給額を決めた後、入力データを職員4人で2回チェック。その後、15日に最終入力をした際、職員が下2桁に関係のない数字を誤って付け加えたとみられる。通知書を発行する際には企業名と住所を照らし合わせただけで、金額の確認を怠っていたという。近く差額分を返却してもらう。

 助成金の誤りに気付いた同社社長(60)は「振込額を見て驚いた。税金を使う以上、間違いがあってはならない。考えられない額のミスだ」と憤る。

 同課の三島浩徳課長は「申し訳ない。今後は確認作業を徹底し、正確で迅速な支給態勢を整える」としている。