※統一まで100兆年

世界貿易機関(WTO)のロベルト・アゼベド事務局長が辞任を表明し、
英国、サウジアラビア、メキシコ、エジプト、モルドバ、ナイジェリア、ケニア、韓国の8人が次期事務局長選に立候補した。

日本と貿易摩擦が続く韓国の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長は、スイス・ジュネーブのWTO本部で行った所信表明に続く記者会見で、
日本に支持を呼びかけた。

WTO事務局長の選出は全会一致が慣例で、日本が拒絶すると選出される可能性はほぼない。

日本はアフリカ出身の候補を支援する方針だ。

WTO事務局長は加盟国協議で最も支持が低い候補者を脱落させる方式を繰り返して絞り込み、全会一致で選出する。
いずれかの国が反対する候補が選出される可能性はほぼない。

韓国の兪候補は会見で、事務局長候補の中で誰がWTOを改革する適任者か日本は能力と資質を見る国だと述べ、
また、中国は多国間貿易の重要性を理解しているとして、日中2カ国の支持を訴えた。

・兪氏は現職就任後、たびたび日本と対峙している。
日中韓3カ国自由貿易協定(FTA)の締結に向けた実務者会議やアジア太平洋地域の16カ国が参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の韓国代表を務めた。

2019年4月、日本が福島など8県の水産物に対する韓国の禁輸措置を提訴した紛争で、WTOの上級委員会が日本敗訴の決定を下した。
日本が決定の受け入れを拒否すると、兪氏は経済協力開発機構(OECD)の閣僚理事会で日本を非難する発言を行った。

同年7月、日本政府が韓国向け輸出管理を強化し、韓国をホワイト国から除外する件についてパブリックコメントを募集した際にも、
米政府や米議会の仲裁を求めて渡米し、日本の措置を批判した。

9月11日に韓国政府が日本の輸出管理強化をWTOに提訴したとき、
兪氏は、韓国は日本との世界貿易機関(WTO)紛争で百戦百勝しており徹底的に立ち向かうとして、日本と対決する強気な姿勢を見せた。

選挙運動期間は2カ月間で、その後、新事務局長が誕生することとなる。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f742e360be788225a4b52985b21aec215f554069