浜松市の繁華街の2カ所で発生した新型コロナウイルスのクラスター(集団感染)のあおりを受け、
市中心部の飲食店で客離れが起きている。

緊急事態宣言解除後の5月に店を再開し、客足が戻りつつあったが、予約のキャンセルが続出。
50人分の売り上げを失った店もある。「営業の継続が難しくなる」と悲鳴が上がっている。

市内在住の津田恵子さん(49)はクラスターが発生した飲食店から数百メートルの中区千歳町で接待を伴う飲食店を営む。
「感染者が近くの他店に立ち寄った可能性もあり、繁華街の全体が動揺している」と頭を抱える。

「感染が怖くて、しばらく店に顔を出せない」。クラスターの発生が24日に発表されると、
常連客から無料通信アプリ「ライン(LINE)」でメッセージが次々と送られてきた。

周辺は夜間の人通りがなくなり、大半の飲食店が開店休業状態。「感染を恐れて店を辞める女性従業員も出始めた」と明かす同業者もいた。

市は「夜の街」の全従業員(接待を伴う約650店舗で約2800人)を対象にPCR検査(遺伝子検査)の受診を促し、
費用を公費で負担する方針だ。津田さんは「早く受診したい」と歓迎。繁華街の全体を覆う不安や疑念が払拭されることを願っている。

中区紺屋町の日本料理店で女将(おかみ)を務める川嶋朱里さん(44)は
「50人分の予約がキャンセルされた。今週は予約がゼロ」と打ち明ける。地元の有力企業が社員の外食を自粛させた影響をもろに受けた。

緊急事態宣言中に力を入れた料理のテークアウトも「暑くなると食中毒のリスクがある。
冷菜ならともかく、温かい料理は提供しづらい」と困惑。

経費削減のために、大半のアルバイトを休ませている。「不安で夜も眠れないが、『営業を続けて』という得意客の声に応えたい」と歯を食いしばった。
https://mainichi.jp/articles/20200729/ddl/k22/040/116000c

静岡・浜松市のキャバクラ「ブリリア」で29人が集団感染
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1595738472/