財務省が31日発表した2019年度の特別会計決算によると、歳入から歳出を差し引いた剰余金は9.3兆円だった。運用収益が出た外国為替資金特会で3.4兆円、保険料収入の上振れなどがあった年金特会で2.3兆円が生まれた。

剰余金は国債の償還などに使う国債整理基金特会を除く各特会の合計額。このうち2.6兆円を一般会計に繰り入れた。残りは3.7兆円を20年度の特会歳入、3兆円を積立金に充てた。

一般会計決算の剰余金は6852億円だった。18年度より48.4%減った。使い残した不用額が約1.7兆円に上り、日銀納付金などの税外収入が約1.1兆円上振れした。税収は予算での見込みより約1.7兆円下回った。

2020/7/31 11:00 日経新聞
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