兵庫県姫路市のアパートで2月、住人女性が死亡する火災があり、同県警捜査1課と飾磨署は14日、トルエンをまいて火を付け、殺害したとして、殺人と現住建造物等放火の疑いで同市別所町佐土の建設作業員、今村修輔容疑者(35)を再逮捕した。「黙秘します」と供述している。

 捜査1課によると、女性は今村容疑者の交際相手で同居していた無職田中彰乃さん(33)。今村容疑者は出火直後に行方が分からなくなった後、別の事件で逮捕され、同課は田中さん死亡の経緯も知っているとみて調べていた。

 昨年7月以降、2人や近所の住民からは5回にわたり「シンナーを吸った」「飲酒中に口論になった」などとして県警に通報があった。

 再逮捕容疑は2月5日朝、田中さんの体や部屋の床にトルエンをまいて殺害し、室内約20平方メートルを焼いたとしている。

 今村容疑者は同日午後、公務執行妨害容疑で現行犯逮捕。覚せい剤取締法違反容疑で再逮捕され、今月9日、両罪で起訴された。