ノルウェーの保健当局は2日、7月半ば以降に運航された2本のクルーズの乗員・乗客の間で
少なくとも40人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。

感染者が確認されたのはフッティルーテンが運航するクルーズ船「ロアール・アムンセン」。
7月31日にトロムソの港に到着した際に乗員4人が病院に搬送され、その後新型コロナへの感染が確認された。

検査の結果、乗員158人のうち、この4人のほかにさらに32人が感染していることも判明した。
乗員は船上で隔離されているが、31日に到着した便の乗客178人は、乗員の感染が確認される前にすでに下船しており、追跡作業が行われている。

保健当局とトロムソの自治体によると、7月17日以降に運航されたロアール・アムンセンの2本のクルーズに参加した計387人の乗客のうち、
これまでに4人の感染が判明している。

保健当局幹部は、このクルーズ船に関連した感染者の増加が予想されると述べた。

フッティルーテンは6月半ば、新型コロナの感染拡大を受けて停止していた外航クルーズ船の運航を、
人数制限や厳格な感染予防対策を講じた上で3カ月ぶりに再開した。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/08/40-30.php