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「大東亜戦争記録画報. 前編」大阪出版社 英文大阪毎日学習号編輯局 編 1943.6

九龍へ進撃

九龍は香港要塞の本防御陣地であって最新の装備と険峻な地形をもって
英軍が難攻不落を誇る近代式永久築城地帯で縦深6キロに亘りその堅固の度は往年の旅順要塞に優ると云われていた。

皇軍九龍へ入城

英國は香港を領有して間もなく即ち1898年対岸の九龍半島を租借し、ここに強力なる要塞化をはかり
支那艦隊支那駐屯軍の司令部を設けて日本に対峙していた、従って九龍の主陣地攻略は軍事的に最も重大意義がある。
皇軍は九龍攻略と共に12月12日市民の大歓迎裡に堂々と九龍へ入城した。

昭和16年12月8日開戦以来香港要塞を攻撃中であった帝國陸軍は
近代的装備を施せる半永久築城陣地たるその本防御線を突破し、
12月12日九龍市街一帯の地区を完全に攻略し、引続き香港島総攻撃の態勢を整えた。

啓徳飛行場 東隅には英國空軍の兵舎があり、これら一連の建物の北端に空軍の再建を焦る重慶政権の飛行学校があった。