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北海道 宗谷地方で雨強まる 利尻島で記録的大雨

低気圧が発達しながら近づいているため、北海道の宗谷地方で雨が強まり、利尻島では50年に一度の記録的な大雨となっているところがあります。

気象庁は、災害発生の危険度が高まっているとして、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水などに厳重に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、低気圧が発達しながら近づいているため、北海道の宗谷地方を中心に雨が強まっています。

午前8時までの1時間には北海道の利尻空港で22.5ミリの強い雨を観測しました。

利尻島や稚内市では、この24時間に降った雨の量が100ミリ前後に達する大雨となっています。

気象庁は利尻島について「50年に一度の記録的な大雨になっているところがある」という情報を発表しました。

また、北海道の礼文町では、午前5時すぎまでの1時間に観測史上最も多い50.5ミリの非常に激しい雨を観測しました。

これまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まり、北海道の豊富町、猿払村、稚内市、利尻町、利尻富士町、礼文町には「土砂災害警戒情報」が発表されています。

また、北海道の宗谷地方では氾濫の危険性が非常に高くなっている川があります。

7日は北海道の日本海側を中心に非常に強い風を伴って激しい雨が降る大荒れの天気となり、宗谷地方では昼すぎにかけて1時間に50ミリの非常に激しい雨が降って、大雨になるおそれがあります。

宗谷地方では、8日朝までの24時間に降る雨の量が150ミリと、平年の8月、1か月分の雨量を上回る大雨となるおそれがあります。

気象庁は、災害発生の危険度が高まっているとして、土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水に厳重に警戒するとともに、北海道の日本海側を中心に暴風や高波にも警戒するよう呼びかけています。

東北地方 9日にかけて断続的に激しい雨
一方、前線が停滞する影響で、東北地方では9日にかけて断続的に激しい雨が降る見込みです。

東北の日本海側では多いところで、8日朝までの24時間に120ミリの雨が降り、その後9日の朝までの24時間には、100ミリから200ミリの雨が降る大雨が予想されています。

気象庁は、東北地方でも土砂災害や低い土地の浸水、それに川の増水に警戒するよう呼びかけています。


2020年8月7日 8時49分 NHK