東京都の調査で分かった。新型コロナウイルスで死亡しやすい人の特徴
シニアガイド [2020/8/6 00:00]
https://seniorguide.jp/article/1269656.html

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●6月末までの死者を調査(略)

●死亡率は「5.2%」(略)

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出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

●「高齢者」は死にやすい(略)

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出典:東京都のデータをもとに編集部が作成
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出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

●80代の死亡率は30%を超える

もう少しくわしく、死者の年齢分布を見てみましょう。

死亡者を年齢別に見ると、「80代」が一番多く、「70代」と「90代」が続きます。

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出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

●さらに、陽性患者に対する死亡率で見ると、80代から30%を超えます。

陽性患者全体の死亡率が5.2%ですから、その6倍も死亡率が高いのです。

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出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

具体的な数字で見ると、80代の陽性患者は374人いますが、そのうち113人が死亡しています。

なお、「100歳以上」は陽性患者自体が4人と少なく、そのうち3人が死亡しているため、
極端に死亡率が高くなっています。あくまでも参考に留めてください。

このように、高齢者は死亡率が高いため、
新型コロナウイルスによる死者の平均年齢は「79.3歳」と高くなっています。

●「男性」は死にやすい

新型コロナで死亡した人の、2つめの特徴は「男性」が多いことです。

325人の死亡者のうち、男性が「199人」、女性が「126人」でした。

男性が6割以上を占めています。

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出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

また、死亡率で見ても、男性は「5.5%」、女性は「4.8%」で、男性の方が高くなっています。

死亡者の平均年齢でも、男性は「77.1歳」、女性は「82.9歳」と、5歳以上差があります。

●「基礎疾患」があると死にやすい

新型コロナで死亡した人の、3つめの特徴は「基礎疾患」を持っている人が多いことです。

糖尿病、高血圧、腎臓疾患などの「基礎疾患」を持っていると、免疫などの抵抗力が下がり、
感染した場合に症状が重くなりやすいとされています。

新型コロナウイルスも例外ではありません。

325人に死者のうち、基礎疾患を持っていることが確認されている人は「194人」もいました。

死者のうち、6割は基礎疾患を持っていたことになります。

しかも、基礎疾患を持っているかどうか「不明」という人も多いので、
実際にはもっと多くの人が基礎疾患を持っていた可能性があります。

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出典:東京都のデータをもとに編集部が作成

●「病院」や「施設」で感染しやすい

新型コロナで死亡した人の、4つめの特徴は、「病院」や「施設」で感染した人が多いことです。

推定される感染経路のうち、半分以上は「病院内/施設内」なのです。

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出典:東京都のデータをもとに編集部が作成
特に、高齢者が集団生活を送っている、老人ホームなどの福祉施設で感染が発生すると、
死者が多く出てしまいます。

そのため、多くの病院や福祉施設では、感染予防対策を徹底しています。

家族からの感染を恐れて、面会を停止している施設も少なくありません。

病院でも、手術時の立ち会いや、重要事項の説明など、どうしても必要な場合を除き、
家族の面会を停止しています。

もちろん、家族以外の知人や友人などの面会は許可されていません。

それでも、院内での感染が発生し、陽性者や死者が出てしまうことはあるのです。

●リスクが低いからといって予防を怠ってはいけない(略)