新型コロナウイルスの感染が再び拡大している欧州で、政府のマスク着用義務化に反発する動きが広がっている。

賛同者の多くは「ウイルスを防ぐ効果はない」と主張し、ドイツや英国でデモを実施。
フランスでもデモ開催が呼び掛けられており、当局は警戒を強めている。

マスク反対派の多くは、マスクを着用するかどうかは個人の自由だと主張。

「暑い」「息ができない」などの理由も挙げる。

ベルリンでは今月1日、約1万7000人がマスクを着けずに、「われわれの自由が侵害されている」などと書かれたプラカードを掲げて行進。
参加した男性はロイター通信に、「私たちを奴隷にするマスクは消え去るべきだ」と訴えた。

独連立政権の一翼を担う社会民主党のエスケン共同党首はツイッターで、「彼らは私たちの健康だけでなく、
パンデミック(世界的流行)対策の成功までも危険にさらしている」と懸念を表明した。

パリでも同様のデモがインターネット交流サイト(SNS)を通じて呼び掛けられている。

仏メディアによれば、「マスクがウイルスから守ってくれるという考えは、水着を着て水に入れば体がぬれないという考えと同じだ」
と主張する人の動画がSNS上で拡散された。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2020080900278&;g=int

「マスクを外そう」と書かれたプラカードを手に行進するドイツの反マスクのデモ参加者=1日、ベルリン
https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/202008/20200809at26S_p.jpg

マスクでつくったビキニを着用して抗議の姿勢を示し、オランダ警察に連行される女性=5日、ロッテルダム
https://www.jiji.com/news2/kiji_photos/202008/20200809at24S_p.jpg