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そして二日後の8月15日の正午には玉音放送が流れています。
日本は世界に向けて戦闘行動の終了を宣言しました。ところがソ連は、おかまいなしに侵攻してきました。

とにもかくにも樺太に残留する邦人、特に女子供を優先して本土に疎開させなければならない。
そこで輸送船を出したのですが、そんな疎開のための輸送船を狙って、ソ連の潜水艦は攻撃をしかけてきました。
輸送船は沈められ1700名の日本人が海に消えました。
これが8月22日の出来事です。
輸送船を撃沈するというのは、明白な戦時国際法違反です。
しかしそれでも我が国の輸送船団は、わずか10日で合計8万7千人を北海道へ輸送し、疎開させています。

この輸送を成功に導くために、絶対に欠かすことができないのが、本土との「通信連絡の確保」です。
いまのようなスマホの時代ではないし、電話番号を押せばコンピューターが相手の電話機に繋いでくれる時代でもありません。
この時代は電話をつなぐのは、すべて電話交換員の手作業です。
その電話回路の接続業務(電話交換業務)をしていたのが、郵便局の乙女たちでした。