全国的に猛暑が続いているのは、中国大陸からチベット高気圧が東に張り出し、
太平洋高気圧の上に重なって日本を覆う「2階建て」の状態になっているためだ。

気象庁によると、日本の上空を流れていた偏西風が今月上旬頃から北上し、
太平洋高気圧とチベット高気圧が日本付近に張り出しやすい状況になった。

二つの高気圧が重なることで、地上から上空約1万7000メートルまで達する「背の高い」高気圧が生じたという。

高気圧の中では下降気流が発生。空気は下降すると地表に向かって圧縮され温度が上昇するため「背の高い」高気圧ほど空気が暖まる。
一方で、雲ができにくいため日射量が増え、地上付近の気温も上がりやすい。

同庁によると、少なくとも今月下旬頃まで平年より暑くなる日が続く見通し。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20200813-OYT1T50151/