1963年10月から翌年にかけての78日間、12万人にも及ぶ警察の捜査網をかいくぐり、殺人と詐欺を繰り返しながら福岡から北海道まで日本中を這い回り、最終的に5人の命を奪った稀代の殺人鬼・西口彰の凶行を小説化し第74回直木賞を受賞したのが、佐木隆三の「復讐するは我にあり」であった。