メキシコ保健省は13日、新型コロナウイルスの累計感染者数が50万人を超えたと発表した。世界で6カ国目となった。
飲食店や商店では入場人数を制限して営業を再開しており、感染拡大のペースは衰えていない。

感染者数は50万5751人と、前日から7371人増えた。7月28日に40万人に到達しており、16日間で10万人増えた。
30万人から40万人には15日間で到達しており、ほぼ同じペースで推移している。

首都メキシコシティとメキシコ州で累計感染者の3割強を占めており、突出している。

密集して居住する低所得者層の感染が目立つ。最近は自動車関連の日本企業が多く進出している中部グアナフアト州、
北部ヌエボレオン州での感染拡大が深刻化している。

死者数は13日時点で前日比627人増え5万5293人となった。死者数では米国とブラジルに次ぎ、世界で3番目に多い。
致死率が10%超と高いのは、医療体制が不十分で検査数が少ないためだ。糖尿病や肥満の国民が多いことも高致死率の一因とみられている。

ナレ・エネルギー相は13日、ツイッターへの投稿で、新型コロナでの陽性確認を明らかにした。
南部タバスコ州での公務の際に感染者と接触したようで、7日から在宅勤務に切り替えていた。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62637260U0A810C2000000/