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赤松口蹄疫は、2010年4月20日に発覚した。
宮崎県の川南町で感染が確認され、即座に封鎖、殺処分を開始。
4月25日には殺処分数が1,000頭を超え、過去100年間最多を記録。
4月28日には国内で初、豚への感染疑いを確認。宮崎県えびの市で感染の疑いが生じ移動・搬出制限区域が拡大、鹿児島県にまで範囲が迄んだ。
5月1日になると家畜の殺処分は8,000頭を超え、東国原宮崎県知事は自衛隊に災害派遣要請を行う。
殺処分等の補助作業に当たっていた職員達は肉体的・精神的疲労により限界を迎え人力不足に。
5月4日になり感染疑い発生が19例となり、家畜の累計処分対象は27,772頭に及ぶ。
5月6日には殺処分対象が33,985頭に及び、えびの市での感染が確認された。東国原知事が地方報道局に対し、非常事態宣言を出してもいいのではないのかという状況だと語る。
5月7日には殺処分対象が44,892頭に及ぶ。
5月10日には感染疑いが56例、64,354頭が殺処分対象に。この時点で川南町の豚のおよそ42%が殺処分対象になる。
5月11日、川南町の農場3カ所で、新たに感染疑い発生。感染疑い・感染確認は71例に。
5月12日、児湯(こゆ)郡都農町で、72〜76例目の疑似患畜を確認。
5月13日、児湯(こゆ)郡川南町とえびの市で、77〜86例目の疑似患畜を確認。
5月14日、児湯(こゆ)郡川南町で、87〜91例目の疑似患畜を確認。
5月16日、児湯(こゆ)郡川南町と高鍋町で、91〜101例目の疑似患畜を確認。(高鍋町は宮崎県家畜改良事業団[肉用種雄牛の飼養管理]で確認)
5月16日、川南町、都農町、高鍋町の農場で、102〜111例目の疑似患畜を確認。
5月18日、川南町、高鍋町、新富町で112〜126例目の疑似患畜を確認。
5月18日、川南町、高鍋町、新富町で127〜131例目の疑似患畜を確認。
5月19日、川南町、都農町、高鍋町、新富町で132〜146例目の疑似患畜を確認。

感染が最初に確認された川南町では、殺処分対象が5月5日現在、牛が2,584頭、豚が24,367頭と、牛豚いずれも町全体の約2割の数を占めており、畜産業界に壊滅的打撃を受けた。
まさに死亡宣告を食らったも同然である。
時期が大型連休と重なったこともありイベントが多々予定されていたが、県内だけでなく九州各地や中国・四国地方までも、行楽地や観光地でのイベントの開催を中止や延期する所が続出した。
また畜産だけでなく宮崎県自体の風評も落ち、都城市にある結婚式場では6月に予定されていた式が取りやめになるなど、他の分野にも大きな影響を及ぼしている。

今回ので被害総額は兆をいくのではないのかとの不安の声も上がっている。

そんなさなか、赤松農林水産大臣は外遊の為南米へ。