カミソリなどで知られる総合刃物メーカーの貝印が先日、「#剃るに自由を」をテーマにしたユーザーコミュニケーションの一環として、「ムダかどうかは、自分で決める。」とのキャッチコピーで意見広告を展開。自社の利益と相反するようなメッセージを発信したことに対し、ツイッターには称賛の声が殺到している。

 同広告は、CGで作られた架空のキャラクターMEME(メメ)を起用し、両腕を高く上げたノースリーブのメメの両腋に体毛が生えている様子が描かれたグラフィック。傍らには「ムダかどうかは、自分で決める。ムダ毛を気にしない女の子もカッコいいし、ツルツルな男の子もステキだと思う。ファッションも生き方も好きに選べる私たちは、毛の剃り方だってもっと自由でいい」とのコピーが添えられている。東京・渋谷のMAGNET by SHIBUYA109ビッグボードは23日まで、東京メトロ半蔵門線の車内広告では30日まで掲示される。

 この取り組みの意図について、同社はプレスリリースで「貝印で実施した『剃毛・脱毛についての意識調査』では、『気分によって毛を剃っても剃らなくても良い』と思う人が80.5%という結果に。そこで貝印は、剃る・剃らないの選択は自分で自由にしたいという本音をバーチャルヒューマンMEMEが代弁し、『ムダかどうかは、自分で決める。』というコピーと共に、グラフィックを展開します」と説明している。

 ツイッターには「最高じゃないですか。は〜最高。最高としか言えないくらい、最高」「これいいな。凄くいいな」「待ってたよこういうのを!」「かっこよすぎて感動している」「かっけぇ!よう言うた!」など手放しの称賛が多く寄せられている。

 また、「『ムダ毛』という言葉の『ムダ』って、往々にして自分じゃなく、他者の目線による感覚だったりするもんね」「脱毛脱毛いわれてる中でムダ毛の有無を自分で選択していいんだと思わせられるなぁ」「これ思ってた。『剃りたくて剃る』はいい。でも『剃らないと恥ずかしい』『みんな剃ってる』は違う」など、キャッチコピーが考えるきっかけになったというユーザーも。

 体毛処理のツールであるカミソリのメーカーが、自社の利益と相反するようなメッセージを発したことに驚いたユーザーは多かったようで、「価値観の多様性を表現してて素敵。本当は、毛を剃ってくれた方がカミソリは売れるのにね」「貝印 、馴染みのない企業名だけど好感度上がった」「不安を煽るマーケティング嫌いだから。こういうempoweringな広告みると、すごく嬉しい。貝印、知らなかったけど機会があったら買ってみよう」など、同社の企業姿勢を支持する声も少なくない。

 ただ、一部には「ほんと女は身嗜みですら手を抜く事しか考えてないとよくわかるポスターだな」「ムダ毛すら剃れないなら女やめちまえよもう」などの否定的な意見もあり、「反応しているひとの中に少なからず、『まあいいけど、でもムダ毛はキモい、みせてくんな』って人がいるの、貝印のメッセージがどれだけ意義深いかを逆説的に証明しちゃってる」との指摘も見受けられた。

 このほか、腋(わき)や脛(すね)などだけでなく、「ヒゲも自由にしようや。 この多様化の時代に伸ばしてるのはおかしいってのがおかしい」と、さらに進んだヒゲの“自由化”への提案も見られた。

2020年8月21日 10時0分 iza(イザ!)
https://news.livedoor.com/article/detail/18767380/
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