甘みたっぷりで肉厚な北海道のホタテ。新型コロナの影響で需要が落ち込むなか生産者を応援しようと道内各地の学校でホタテを贅沢に使った給食が24日から始まりました。

 室蘭市内の中学校で子どもたちが歓声をあげるのは、道産のホタテを使った給食の特別メニューのオホーツク産のホタテの貝柱がゴロゴロと入ったクリームシチューです。地元のコクのある牛乳に道産野菜の甘みとホタテの旨味が溶け込んでいます。普段、給食では味わえない贅沢な味に子どもたちの食欲も止まりません!おかわり続出ですぐに”完売”となりました。

 新型コロナの影響で、観光や外食産業の需要が大きく減った道産の高級食材ですが、生産者を支援するため消費を増やそうと道が始めたのが、学校給食での提供です。すでに道産牛肉を使ったメニューも出されていて、子どもたちに大人気です。今回、給食メニューに採用されたホタテは、いまが最盛期。水揚げは順調ですが、北海道から海外へのことし6月までの輸出額が去年の7割ほどに落ち込んでいます。

 北海道のホタテを応援しようと始まったこの企画。来年2月までに道内ほとんどの小中学校などでおよそ67トンのホタテが子どもたちに届けられます。室蘭市翔陽中学校の高橋泰明教頭は「北海道の食のおいしさに子どもたちが改めて気づくことができる、大変貴重な機会だと考えています」と話しています。

 ホタテの給食は、札幌の小学校でも25日から順次始まり、来年2月まで、最大12回分のホタテが給食に提供されるとのことです。

https://www.htb.co.jp/news/archives_8522.html