新型コロナウイルスに感染した人への差別や中傷が後を絶たないことから、文部科学省は8月25日、子どもや教職員、それに地域住民に対し、差別につながる言動を行ったり同調したりしないよう呼びかける緊急のメッセージを出しました。その全文です。
文部科学省は、学校現場でも新型コロナウイルスの感染が確認される中、一部の地域で感染者や家族が差別されたり、クラスターが発生した学校が中傷されたりする事態が起きているとして、8月25日、全国の教育委員会などに大臣名で緊急のメッセージを出しました。

この中では、児童生徒や学生に対し、感染した人や症状のある人を責めるのではなく励まし、温かく迎えること、教職員に対しては子どもたちが誤った認識や不確かな情報に惑わされず、科学的根拠に基づいて行動できるよう指導することを求めています。

そして、保護者や地域住民に対しては、感染者への差別や偏見、誹謗中傷などを許さないこと、感染した個人や学校を特定して非難するなど、周囲で差別につながる言動があった時は同調せず、やめるよう声を上げてほしいと呼びかけています。

いずれに対しても、感染を責める雰囲気が広がれば受診の遅れや感染を隠すことにつながりかねず、感染の拡大につながると訴えています。

文部科学省では、被害にあった際の相談窓口もあわせて周知し、今後は、差別や偏見を防ぐための啓発用の動画も提供していくことにしています。

以下ソースにて
2020年8月25日
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/mext-message/
https://i.imgur.com/wjoFBpH.jpg