2020.09.04

 「業務スーパー」などを展開する神戸物産(兵庫県稲美町)が、2021年春をめどに本社を加古川市に移転させることが分かった。稲美町内外に分散している部署を集約し、新卒採用による人員増加に備える。
 移転先は同市加古川町平野、JR加古川駅の南東約600メートルで、広さ約5200平方メートル。今年4月に工事が始まり、3階建ての事務所や研究棟、立体駐車場など計5棟を建設している。
 同社によると、近年のフランチャイズ店拡大で社員数も増加。現在、店舗巡回の担当部署は稲美町内の別の場所に事務所を置くほか、広報担当は加古川市に移している。5年前から採用活動も本格化させ、移転先を探していたという。
 現本社の敷地内にある「業務スーパーフレッシュ石守稲美店」は営業を継続。社屋の使い道は今後、検討するという。
 同社は1985年に設立され、01年に現在の社名になった。20年4月中間連結決算は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う内食需要の高まりで、売上高、利益とも過去最高を更新した。(門田晋一)

https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202009/0013664484.shtml