新型コロナウイルスの感染者が静岡県内で確認されて半年となります。こうした中、政府は、重症者に重点を置いた対策へと転換します。
未知のウイルスについて、この半年で何が分かったのか?これから、私たちが気を付けるべきなのはどんなことか?

最前線で治療にあたる2人の専門医に聞きました。

新型コロナウイルスについてはこの半年間、国内外でさまざまな治療・研究が進められてきました。
第1波と2波を通し見えてきたのは、致死率の大きな違いです。

<致死率>(国立感染症研究所より)

第1波(1月16日〜5月31日)

〜40代  :0.1パーセント

50・60代:2.8パーセント

70代〜  :25.1パーセント


第2波(6月1日〜8月19日)

〜40代  :0パーセント

50・60代:3.1パーセント

70代〜  :25.9パーセント


60代までと70代以上では、8倍近くの差があります。こうした中、8月28日、政府は対策を転換する考えを示しました。

安倍首相 「症状に応じた治療法も進歩し、40代以下の若い世代の致死率は0.1パーセントを下回ります。
重症化リスクが高いのは高齢者や基礎疾患のある方々であり、1人でも多くの命を守るためには、こうした皆さんへの対策が最大のカギとなります」


浜松医療センター感染症内科部長・矢野邦夫院長補佐 「感染経路を確認して、遮断することを考えれば良い。ほとんどが飛沫。歌ったり、騒いだりが問題。
もう見えちゃったんですよね。そこだけガードすれば、なかなか感染しないと思います」

矢野医師は、新型コロナウイルスは、空気感染することはないため、マスクを外した時は、しっかり距離を保つよう改めて指摘します。

浜松医療センター感染症内科部長・矢野邦夫院長補佐 「飲食店でもマスクを取って静かに食べるなら良いが、
そこで楽しくワーッとしゃべってしまうと集団感染を起こすので、それはやめてもらって、静かに食べるのなら良いと思います」
https://www.fnn.jp/articles/-/82255