てんかんで事故3件6人死傷、被告に懲役13年判決

 山口県内で車を運転中にてんかんで意識障害となり、3件の事故を起こし6人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた品川慶被告(51)に山口地裁周南支部は9日、懲役13年(求刑懲役15年)の判決を言い渡した。

 若松光晴裁判官は判決理由で、病気の影響で正常な運転に支障が生じる恐れがある状態で運転し、3回にわたって事故を起こしたと認定。
 「医師から運転の危険性を説明されたが、費用を惜しんで1カ月足らずで投薬治療を中止するなど、適切な治療を受けず運転を継続したことは身勝手かつ無責任極まりない」と指摘した。

 その上で、人身事故を起こした後も運転を続け、さらに被害を発生させたとし「危険運転致死傷の中でも著しく悪質な類型だ」と述べた。

2020.9.9 19:25産経WEST
https://www.sankei.com/west/news/200909/wst2009090030-n1.html