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法人企業統計というのを見ると、97年〜2018年まであるんだが、
97年の水準に比べて、経常利益は3.42倍に達するのに対し、
売上高は1.046倍と殆ど増えちょらんし、設備投資も1.10倍とホドホド。
人件費に至っては1.027倍と横這いで、これが19年度、コロナ禍の20年度となると
数字は悪くなりそうだが、何れにせよ、これから見えてくるのは、コストカット等で
利益を出したが、それは設備投資にも給与にも回さなかったっちゅう話やね。
残念ながら「アベノミクス」をもってしても、企業マインドも含めて風土を変えるには至らなかったちゅう話かな。
因みに実質経済(実質GDP)成長率は
2019年迄で既に、悪夢の民主党政権(リーマンショック後のV字回復等を加味しても)と殆ど
変わらないかそれ以下になりつつあったところへもってきて、
今年のコロナ禍で確実に下回る見通しやな。
五輪もコロナ禍によって中止か、開催出来ても「特需」のさっぱり見込めぬ状況。
外交面でも、トランプさんにせよプーチンさんにせよ、彼らとの個人関係を謳ったものの、
対米FTAではTPPよりも譲歩させられちゃってたし、今後保健医療等の部門に話が
進むと益々ヤバかったかもわからんね。対トランプさん外交の「成果」というのは
従来のロビーストらは、従来の安全保障環境を破壊しかねない言動のトランプさんと
その意味ではノーマルなボルトンさんのどちらに連なっていたかといえば、
後者の方だから、ボルトンさんが安倍前首相擁護に回ったという話ぐらいやろか。
対露外交の方は、無論結果的にさっぱり成果は無かったと思われるが、
安倍政権側から「四島一喝返還」はおろか「固有の領土」ですらも、
言い出しにくい雰囲気を醸成してしもい、日本側の主張が却って後退しちゃった観はあったかね。
対韓外交も、例えば「ホワイト国外し」で喝采感か参院選勝利以外に、経済上の実利を
得たという事も特に無いワケやね。安全保障面にしても、
大陸側勢力圏と対馬海峡あたりで境目を接することも視野に入ったとか、
それが成果かと言われると、そうとも言えぬし、寧ろ境目は後退したと言えるやろね。
対中外交にしても、これは所謂インバウンド云々で、まずまず効果を上げつつあったところで、習近平さんを招こうとしたところ、新型コロナによって全て成果が吹き飛んだという。
まぁ八方塞がり感はあったろうし、最長不倒に達したことだし「ヤーメタ」となっても、しゃーないかね。