東京電力福島第一原発事故の記録を伝える伝承施設が公立の施設としては初めて福島県双葉町に完成し、20日オープンします。

東日本大震災と原発事故の記録を後世に伝える、県立の伝承施設「東日本大震災・原子力災害伝承館」は、ことし3月に避難指示が一部で解除された福島県双葉町に20日オープンします。

館内には大型スクリーンが設置され、原発事故が起きた直後の地域の姿や住民の避難の様子などを映像で伝えています。

また、行政の対応拠点となったオフサイトセンターで使われたホワイトボードや除染作業で使われる資材など、およそ150点の資料や映像で原発事故当時の混乱や長引く影響を伝えていて、地元の語り部も常駐することになっています。

福島県は、当初、東京オリンピックの開幕に合わせてことし7月に開館する計画でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で展示映像の制作などに遅れが生じ予定より2か月ほど遅れてオープンとなりました。

原発事故の記録を伝える伝承施設は、公立としては初めてです。

休館日の火曜日以外は午前9時から午後5時まで開館し、入館料は大人は600円、子どもは300円です。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200920/k10012626871000.html
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