【ロサンゼルス】米大統領選にカマラ・ハリス上院議員(民主、カリフォルニア州)が副大統領候補として加わると同時に、ジョー・バイデン前副大統領に多額の政治献金が流れ込んだ。ハリス氏はさらに、地元州でセレブが集う業界――ハリウッド――から忠実な支持基盤も引き連れている。

 ハリス氏が初めて単独で実施した資金集めには、女優ミンディ・カリングやリース・ウィザースプーン、テレビ監督ションダ・ライムズが共同主催者に名を連ね、参加費は500ドルから10万ドル(約5万3000円〜1050万円)までと幅広かった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した招待状で明らかになった。

 最近のハリス氏の資金調達イベントでは、歌手のビリー・ポーターがミュージカル「ウィズ」から「Home(ホーム)」を熱唱。俳優スターリング・K・ブラウンとケイト・ハドソンも別のイベントに参加した。連邦選挙委員会への提出資料によると、ハリス氏が副大統領候補に指名された際、サラ・ポールソンとジョン・クライヤーの2人の俳優はバイデン陣営に初めて献金した。

 ロサンゼルス在住のハリス氏は両親がジャマイカとインドからの移民で、複数の献金者や資金調達担当者によると、エンターテインメント業界にいる民主党支持の女性や有色人種の人々と深いつながりを持つ。新規の献金者を呼び込み、既にバイデン氏を支持している人々にもさらなる献金を促しているという。

「大統領と副大統領の候補者のバランスを考えれば、2020年大統領選に重要と思える多くの資質を彼女はもたらす」と制作会社バッド・ロボットのケイティ・マクグラス共同最高経営責任者(CEO)は語る。マクグラス氏と夫で映画「スター・ウォーズ」の監督を務めたJ・J・エイブラムス氏は、ともに長年のハリス氏支持者で、現在バイデン陣営を支援している。

 ドキュメンタリー映画を手掛けるケン・バーンズ監督はハリス氏のバーチャル資金調達イベントを主催。ハリス氏が指名され、「まさに米国そのものである可能性を体現」していることに感銘を受けたとイベントで語った。

 「このことがわれわれの国の約束について何を語っているのかを、そして特にあらゆる生い立ちの若者たちに発せられるメッセージを、一歩引いてかみしめよう」

 ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は民主党のオンライン献金プラットフォーム「アクトブルー」とバイデン陣営による当局への提出資料を分析した。それによると、バイデン氏がハリス氏を副大統領に指名した8月11日、大小にかかわらず献金が急増し、8月末までおおむね高水準で推移した。

全文はソース元で
https://jp.wsj.com/articles/SB10383692148885514263604586652153555915420
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