結跏趺坐にて瞑想すること30分
静かに目を見開き、厳かに俺、【自殺】についてかく語る(微笑)

神・国家への信仰、信頼・愛する人間との出会い
これらがない人間は、現実で苦境に陥ると未来への明るい展望を抱けなくなり
生きる意味を喪失する可能性が高い
その結果、自殺を選択する

科学の発展により多くの日本人は神への信仰心がなくなり
欧米に追いつき・追い越せの時代も終わり
国家・家のために頑張るという目標も失った

最終的には、お互い信頼しあい、愛し愛される関係性を築けるかが生きる動機になりえるが
多くの人間はそういう関係性を築けない
だから、生きる意味を見いだせない人間が必然的に増える
そうした中、信頼・愛し愛される関係の崩壊・イジメ・経済的困窮等の苦境に陥ると
自殺という選択肢を選ぶ国民が輩出されることになる

リベラリズム・自由というものは、自分で考えて主体的に人生を送れる
人間にとっては都合が良いが、そうでない人間にとっては不都合な場合が多い
リベラリズム・自由というものを謳歌するには、知識・教養を一定以上有して
人生における選択肢を多くもてる必要がある
だけどー、知識・教養がない人間は、人生における選択肢が狭くなる
つまり不自由な人生を余儀なくされる

上記の理由と知識・教養がなく不自由な人生を余儀なくされた国民は
人生における絶望や生きる意味の喪失に陥る可能性が高くなる

自殺を減らすには、国民が神・国家を信仰し未来に対して肯定的になるか
お互い信頼しあい、愛し愛される関係性を築くか
知識・教養を高めて人生の選択肢を多くすることによって
人生に絶望・生きる意味の喪失をさけるようにするしかない

そう言い残すと、再び静かに目を閉じ、瞑想に戻る俺であった(終劇)