東京都では28日、新たに78人が新型コロナウイルスに感染していることが明らかになり、6人が亡くなったこともわかりました。感染が収まらないなか、東京は10月1日から『GoToトラベル』の対象となります。都内からの客も多い、温泉街を抱える栃木県那須塩原市では28日、入湯税を値上げする条例案が可決されました。値上げした入湯税は、宿泊施設で働く人へのPCR検査費用に充てられます。

当初、入湯税の引き上げ額は、一律200円でしたが、反対の声を受け、一泊1万円以下は50円、2万円以下は100円などと、宿泊料に応じて、引き上げることになりました。PCR検査の対象は約600人に上り、来月から月1回行うとしています。那須塩原市によると、全国初の条例だといいます。

那須塩原市・渡辺美知太郎市長:「那須塩原市が、平時であれば、鎌倉や京都や北海道に適わない。日本一、感染対策を取った観光地として、ブランドイメージを上げていきたい。他の一流観光地に今だったら、リードできるのではないかなと思う」

仮に従業員の陽性が確認された施設は、業者による消毒をしたうえで、最低2日間は休業。その期間の補償は、民間の保険会社から支払うとしています。

那須塩原市の温泉街の一つ、板室温泉にある『勝風館』の室井孝幸社長は、この条例に賛成だといいます。

『勝風館』室井孝幸社長:「安心安全がないとお客様には、来てもらえないと思っているので、定期的なPCR検査を行って、お越しいただくお客様にも安心を感じていただければという形で賛成した」

一方、塩原温泉で、約130年続く老舗温泉旅館『湯守 田中屋』を経営している田中三郎社長は、この条例に反対してきました。

『湯守 田中屋』田中三郎社長:「きのうまで陰性だというのが、今日かかるかわからない。明日かかるかわからない。これをもって、塩原温泉は安全安心だとPRするのは、あまり効果がないのではないかと。塩原温泉で陽性が出たということになると、塩原温泉全体でキャンセルとか、新たな予約が控えるというような形で被害が出るのではないかと」

以下ソース先で

[2020/09/28 23:30] テレ朝
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000194274.html
https://pick.nanda.tokyo/2019/wp-content/uploads/2020/09/PCR-1.jpg