[2020年9月29日14時14分]

香川県琴平町の片岡英樹町長は29日、4月の恒例行事となっている「四国こんぴら歌舞伎大芝居」を今年に続き来年も開催しない考えを表明した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための判断という。

片岡町長は、こんぴら歌舞伎の舞台である同町の芝居小屋「旧金毘羅大芝居」(金丸座)で記者会見し「来年春の公演は見送る。地元の観光経済に大きな影響があり、この判断はつらかったが、再来年春の開催に向けてやっていく」と述べた。

こんぴら歌舞伎は、現存する芝居小屋としては日本最古の金丸座で1985年から毎春開催していた。今年初めて中止に追い込まれ、大勢の見物客を当て込んでいた地元の宿泊施設や飲食店は打撃を受けた。

金丸座は今年10月1日から耐震工事が始まる。工期が終わる2022年3月まで一般の見学はできなくなる。(共同)

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