11月のアメリカ大統領選挙に向けて、共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領による初めての討論会が終わりました。アメリカではどちらが優位に進めたと見られているのでしょうか。討論会の会場に近いトランプ支持者の集会場から報告です。

 (中丸徹記者報告)
 今回はまれに見るかみ合わない討論会となりました。双方の支持者からこんなひどい討論会は見たことがないという不満の声が聞かれています。そして、CNNテレビはこの討論会で負けたのはアメリカ国民だと。この戦いに勝者はいなかったと評価しました。こちらの会場はトランプ大統領の支援者が集まる会場でしたのでいつものトランプ節に終始、歓声が上がっていました。印象的だったのはバイデン候補が終始、トランプ大統領と目を合わせなかったことです。ほとんど司会者を見ているかカメラ目線でした。これはトランプ大統領のペースに巻き込まれないようにして今回を討論というよりは多くの有権者に直接、自分の政策を訴える場として活用しようとしたものとみられます。トランプ大統領はバイデン候補を社会主義者などと印象付けようとしてバイデン候補がそれをかわし続けるという展開になりました。ここまで選挙戦はトランプ大統領を評価するのかしないのかということで進んできたのですが、初の直接対決でバイデン候補が大統領としての自分の魅力を十分に伝えられるような強いメッセージを発することはできませんでした。これをトランプ大統領がまたひどかったというふうに取るのか、バイデン候補に魅力がなかったというふうに取るのか、来月1日以降のメディアの反応も含めてアメリカ社会の反応が注目されます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4625f26b28a6f85b8ab7a7d483160b0938e4d754