米国の科学者らが新型コロナウイルスとスペイン風邪の死亡率と比較した。その結果、
コロナウイルスによる死亡率は1918-1920年に大流行したスペイン風邪を上回る可能性があることが明らかにされた。

調査結果はポータル「Jama Network」に発表されている。

学者らは、ニューヨーク市で2つの感染症がパンデミックに達した時期の最悪の2か月間の死亡率を比較した。

その結果、スペイン風邪のパンデミック時ではニューヨーク市民10万人に対し、287人が死亡したのに対し、
新型コロナウイルスのパンデミックのピークを迎えた2020年3−4月、ニューヨークでは10万人あたり202人が死亡していた。

この上でさらに両方の感染症のパンデミック開始の3年前の時点での毎月の死亡率を調べたところ、
100年前の1月あたりの死亡率は、現在を2倍上回る10万人あたり約100人だったことがわかった。

この計算の結果、研究者らはスペイン風邪では死亡率が3倍に、COVID-19では4倍に増えたという帰結に達した。

研究を行った科学者らは、不十分な対策ではコロナウイルスはスペイン風邪に匹敵するか、それ以上の死亡率をもたらしうることに注意を喚起している。
https://jp.sputniknews.com/covid-19/202010027817382/