フランスを訪問中の茂木敏充外相は1日夜(日本時間2日未明)、パリでルドリアン外相と会談した。日本が唱える「自由で開かれたインド太平洋」構想を念頭に共同訓練など安全保障分野の協力を進めることを確かめた。

茂木氏は「日仏は共に太平洋国家である」と述べ、フランスのインド太平洋への積極的な関与を評価した。中国が進出の動きを強める東シナ海や南シナ海の情勢についても意見交換した。

両外相は新型コロナウイルスの感染収束後の国際秩序づくりで日仏両国が重要な役割を果たす方針で一致した。北朝鮮による拉致問題の早期解決へ両国が協力すると確認した。

茂木氏は日仏外相会談に先立ち1日、ドイツのマース外相とテレビ会議方式で協議した。

茂木氏は9月にドイツ政府が発表したインド太平洋に関する新たな外交指針を歓迎した。マース氏は「茂木氏と早期に対面の意見交換ができるのを楽しみにしている」と語った。

協議はドイツ側の要請で開いた。茂木氏は当初訪独も検討していたが見送った経緯がある。マース氏が新型コロナの感染者と接触していた可能性があり、同氏は自主的な隔離が必要になった。

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https://r.nikkei.com/article/DGXMZO64513390S0A001C2EAF000?s=5