>>91

これは、仙谷が生前に結構詳しく語ったよ。
まず、船長は酔っ払っていた。かなりの泥酔。
船を衝突させたのは、政治的意図ではなく、酔っ払いの支離滅裂な行為。
で、ビデオを海保が撮っていたので、それを見た仙谷は、海保に船長を逮捕するように命じた。

ところが、政治的な意図がない船長を逮捕したことに、中国が猛烈に抗議しはじめる。
これが当時の政権にとって、全く意外だった。

そこで、仙谷は、略式起訴してその後国外追放する案を中国に提案する。
ところが、略式起訴という法制度がない中国は、これを理解できなかった。
そこで、仕方なく船長を釈放した。

仙谷は法曹らしく、日本が法治国家であることにこだわった。
これに対し、中国が単にヤクザまがいのイチャモンを付けていただけ。
習近平は法治国家や三権分立という西側の制度を認めないと平気でいっているが、
その片鱗が現れた最初の事件だった。