米司法当局は8日、中西部ミシガン州の女性知事グレチェン・ウィットマー氏(49)=民主党=の拉致を共謀して企てた容疑で、男6人を逮捕したと発表した。州政府の転覆を狙って爆発物などの準備も進め、11月3日の大統領選前に計画を実行しようとしていたとしている。ウィットマー知事の政治姿勢に反発していたとみられる。

 ミシガン州は民主、共和両党の勢力が拮抗。ウィットマー氏は新型コロナウイルス対応で注目され、民主党のホープとして一時、副大統領候補にも名前が挙がった。トランプ大統領が「あの女」呼ばわりして敵視し、物議を醸したこともある。

 6人は今年初めから拉致計画のほか、州議会の建物や警察車両に対する攻撃についても話し合い、武装組織とも接触。7月には銃を使った訓練を行っていた。ミシガン州内にある知事の別荘から拉致し、隣のウィスコンシン州の秘密拠点で「裁き」を受けさせようとしていたという。(共同)

https://www.sankei.com/world/news/201009/wor2010090007-n1.html
https://www.sankei.com/images/news/201009/wor2010090007-p1.jpg