京都府と京都市は13日までに、インターネット掲示板「5ちゃんねる」に新型コロナウイルスに関する差別的な書き込みがあるとして、サイト管理者やプロバイダーに削除を要請するよう京都地方法務局に求めた。いずれもクラスター(感染者集団)が発生した大学の学生らを誹謗(ひぼう)中傷する内容で、現在も削除されていないという。

 府は6年前から「Yahoo!知恵袋」や「YouTube」など5サイトについて、府内の同和問題や外国人差別などに関する書き込みの監視を続けている。特に名誉毀損(きそん)や差別の助長が懸念されるものは、同法務局を通して削除を図っている。

 府によると、「5ちゃんねる」にある二つのスレッド(書き込み群)に「(学生を)はりつけにした方がいい」「学生の家族は幼稚園に来るな」といった学生や家族を中傷する書き込み6件を確認。京都市と連名で9月11日、サイト管理者らに対する削除要請を同法務局に依頼した。

 新型コロナに関するネット上の書き込みを巡っては、感染者の個人情報や差別的言動が拡散される事態が相次いでいる。都道府県が法務局を通さず、直接サイト管理者らに削除を要請する動きもあり、府人権啓発推進室は「全国の自治体の動向も踏まえ、慎重に検討していきたい」としている。

10/13(火) 18:01配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201013-00479888-kyt-l26
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