【今すぐ確認】ドコモ口座がなくても要注意!不正送金、あなたは大丈夫?
2020.10.150 views
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キャッシュレス決済は利用できる店舗も増え、ポイント還元政策やコロナ禍の非接触での支払い需要もあり、利用者が増えています。しかし、昨年のセブン・ペイに引き続き、今年9月にドコモ口座・ゆうちょ銀行のmijicaの不正送金があり、不安に思っている方も少なくないでしょう。今回は、今年9月に発覚した不正送金の概要と対策についてお伝えします。

ドコモ口座・ゆうちょ銀行の不正送金とは?
ドコモ口座の不正送金とは?
2020年9月8日に発表された内容によりますと、第三者が銀行口座番号やキャッシュカードの暗証番号等を不正に入手し、ドコモ口座に銀行口座を新規に登録することで、銀行口座から本人の知らないドコモ口座へ不正送金されたとのことでした。なお、本人がドコモ口座を持っていなくても不正送金が可能なため、ご自身やご家族の銀行口座に心当たりのない「ドコモコウザ」や「デイーバライ」からの引き落としがある場合は、不正送金の可能性を疑ってください。

NTTドコモでは、本件の窓口を設置したとのことで、心当たりのない上記の引き落としがあった場合には、以下にお問い合わせすることをお勧めします。

●ドコモ口座不正利用の専用フリーダイヤル:ソース元で
●受付時間:午前9時〜午後8時

ゆうちょ銀行の不正送金とは?
2020年9月23日に発表された内容によりますと、ゆうちょ銀行が発行するmijica(プリペイド機能付きデビットカード)の送金機能を使った不正送金がされたとのことでした。こちらはmijicaの利用者間での不正送金ですが、利用者は不正利用がないか、心当たりのない送金がないか確認しましょう。mijicaの不正送金等のお問い合わせ先は、以下の通りです。

●mijica デスク:ソース元で
●受付時間:午前9時〜午後5時

銀行口座の確認をしましょう
今年9月に発表された2つの不正送金のうち、mijicaは利用者間の不正送金でしたが、ドコモ口座は本人がドコモ口座を利用していなくても本人になりすまし、勝手に登録されたドコモ口座に対応する銀行から引き出された形でした。そのため、ドコモ口座の有無ではなく、対象となっている銀行(少なくとも被害のあった11銀行:ゆうちょ銀行、イオン銀行、七十七銀行、第三銀行、大垣共立銀行、中国銀行、鳥取銀行、東邦銀行、滋賀銀行、紀陽銀行、みちのく銀行)の残高照会や通帳記入、Web照会をしましょう。普段使いの口座だけでなく、お子さん名義の口座や入出金はあまりしなくても残高の多い口座も確認することをおすすめします。

また、普段使っている金融機関の口座、クレジットカード、ペイアプリ等は、入出金やキャッシュレス決済をした際に、利用内容がメールで送信されるサービスを行っていることも多いので、不正利用の確認だけでなく、使用履歴としても残せるので利用することをおすすめします。

不正利用の疑いのある場合は、なるべく早めにコールセンターや窓口で利用状況を確認しましょう。ドコモ口座もmajicaも今回の不正利用については、確認ができた場合には全額補償する旨の発表をしていますが、不正利用がわからない場合は放置されてしまう可能性もあるので、残高や利用状況の確認は必要です。


便利なキャッシュレス決済ですが、セキュリティに完全なものはありません。常に不正利用等のリスクがあるかもしれないという前提で、利用状況の確認をしながら、キャッシュレス決済と現金払いをじょうずに組み合わせましょう。

監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志
1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFPR(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。

ベビーカレンダー編集部