十勝の新得町の牧場が南国の果物、バナナの栽培に成功し、初めての収穫が行われました。

バナナの栽培に取り組んでいるのは新得町の「友夢牧場」で、新たな特産品作りを目指して去年8月にバナナの苗木10本を植えました。
気温が低い北海道でバナナの栽培を可能にしているのは牧場が牛のふん尿を利用して行うバイオガス発電で、発電で余った熱を使って農業用ハウスを温めたりハウスのシートを3重にしたりする工夫を重ね、室温を20度以上に保っています。
バナナの木は4〜5メートルほどの高さに成長し、今月、りんごのような酸味と甘さが特徴の「アップルバナナ」という品種の実が黄色く色づき初めての収穫が行われました。
バナナはことしは一般への販売は予定していませんが、今後、町の特産品になるのではないかと期待を集めています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20201014/7000025678.html