群馬県草津町の新井祥子町議に対する解職請求(リコール)の署名について、町選挙管理委員会は16日、「文字が判読不明」などの理由で87人分は無効だと訴えた新井氏の異議について「すべて棄却する」とした。署名数は有権者5383人の6割で、住民投票に必要な有権者の3分の1を大きく上回った。リコールに取り組む他の町議らのグループは同日、住民投票の本請求をした。

 新井町議の解職を求める署名は3335人分が提出され、選管は重複などを除いた3180人分を有効としていた。住民投票の本請求を受け、選管は19日に日程などを決める予定。12月中にも実施される方向だ。

 新井町議は町長からセクハラ被害に遭ったと告発して昨年12月に町議会から除名処分を受けた。今年8月、県の審決で処分が取り消されたが、不満の町議らが「新井氏の言動は町議としてふさわしくない」と解職を求めている。新井町議は「リコールは不当だ」と反発している。(柳沼広幸)

朝日新聞 2020/10/16 18:41
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