【科学】縄文人、 ラオス・マレーシアにルーツ? 
金沢大の研究グループがゲノム配列解読

1樽悶 ★2018/07/15(日) 18:30:40.00 ID:CAP_USER9
想定される日本人の祖先の移動ルート
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180711004656_comm.jpg

 約2500年前の縄文人の人骨に含まれる全ゲノム(遺伝情報)を解析した
結果、約8千年前の東南アジアの遺跡で出土した古人骨から得られたゲノム
配列と似ていることが、金沢大学の覚張(がくはり)隆史特任助教(生命科学)
らの研究グループの調査でわかった。縄文人の全ゲノム配列の解読に成功した
のは世界で初めて。日本人の祖先が、どこから来たのかを考えるうえで注目されている。

研究成果は11日、横浜市で開催中の国際分子生物進化学会で報告されたほか、
6日付の米科学誌サイエンス電子版に発表された。

覚張さんらの研究グループは、コペンハーゲン大学を中心とした
国際研究チームと共同で調査。愛知県田原市の伊川津(いかわづ)
貝塚で出土した
縄文時代晩期の成人女性の人骨1体について全ゲノム解析を行った。
日本のような温暖湿潤気候の地域では、人骨のDNAは劣化しやすく
調査は難しいとされてきたが、最新の研究手法で縄文人の全ゲノム配列
を初めて解読した。
この結果を東南アジア各国の遺跡で出土した人骨25体や現代人のデータ
と比較すると、東南アジアの先史時代の人々は六つのグループに分類できる
ことが判明。そのうちの約8千年前のラオスと、約4千年前のマレーシアの
遺跡でみつかった人骨のグループのゲノム配列の一部が、伊川津貝塚の人骨
と類似していた。

金沢大学プレスリリース:
https://www.kanazawa-u.ac.jp/wp-content/uploads/2018/07