坂口孝則
現在、個人の衣類への支出は減っており、アパレル業界は先行き不透明だ。
そして近年、アパレル業界で話題になっているのは、それゆえの生産過剰だ。
あるひとが面白いことをいっていた。
「クルマを運転していると、おなじ車種とすれ違う。でも、自分とおなじ服の人とはほとんどすれ違わない」。
たしかに当然といえば当然だが、それだけ衣類は多様性にあふれている。
人びとの嗜好もバラバラだ。
それは市場への過剰な供給にもつながり、日本に出回る衣類の半分は売れ残る。